クロカン 1 (ニチブンコミック文庫 MN 1)三田 紀房
日本文芸社 刊
発売日 2007-05
オススメ度:★★★★★
さすがです! 2008-01-13
「ドラゴン桜」から三田さんの作品にハマり、「銀のアンカー」「マネーの拳」と読んできましたが、「スポ根はちょっと..」という想いがあり、今までこの「クロカン」は避けてきました。だけど、読んでみたら、やっぱりハマってしまった。この漫画も、「ドラゴン桜」と同様、指導者(教育者)のあるべき姿を描く漫画になっていて、「さすが、三田さん!」という感じの作品でした。
勉強も、スポーツも、技術だけで成功をつかむことはできない。最後に大事になるのは、結局「気持ち」なんですよね。指導者には、単に「頑張れ!」とか、「死ぬ気でやれ!」とか、言うのではなく、「人をやる気にさせる技術」が要求される。
世間では「こうすれば必ずうまくいく!」と、万人に有効な手法があるかのように嘘っぱちの教育論が語られているけど、実際は、いろんなタイプの人間がいるから、生徒をよく観察して、その人に合ったアプローチでやる気を起こさせなければいけない。主人公の黒木は、いろんな生徒に対し、いろんなアプローチをするから、見ていてとても面白い。
この漫画の手法が実践ですんなりうまくいくとは思いませんが、黒木のやり方は、非常に論理的で分かり易い。学校や会社で指導者や教育者の立場にいる人にとっては、いくらかの参考になるのではないでしょうか。
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