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ドラゴン桜・エンゼルバンク・三田紀房の漫画

ドラゴン桜・エンゼルバンク・クロカン・マネーの拳・銀のアンカーなど三田紀房の漫画作品を取り上げています。

カテゴリー「エンゼルバンク」の記事一覧

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エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(12) (モーニングKC) |三田 紀房

エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(12) (モーニングKC)エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(12) (モーニングKC)
三田 紀房
講談社 刊
発売日 2010-04-23
オススメ度:★★★




悪くはないが、このシリーズの中では外れの巻かも  2010-09-17
 世の中の常識を第2新卒の人材斡旋という視点から疑ってみるという、本シリーズも12巻まで来た。
この本を読んでいると、とにかくエネルギッシュな人がいろいろと出てくる。日々おちおち、ぼーっと過ごしちゃいかんなぁと切実に思う。

本巻では、世で言う「就職氷河期」という言葉の裏に潜む意味をえぐるが、内容としては、そんなに意外性があるわけでない。
そもそも就職氷河期と、これだけ毎年言われると一過性の話ではなく需給の構造的な話ではないのか、とうさん臭く思っていたわけで、なるほどと思って読めてしまう。
考えてみれば、少子化の時代に就職難というのもどこかおかしい。本来労働力不足になるべきところがそうならないのは、若者の職を誰か他の人が奪っている(例えば、専業主婦の減少、定年後も働き続けることなど)こと、あるいはいったん正社員にすると解雇できないので正社員の採用自体を減らすこと、など景気以外の要因があると考えるべきではないのか?

むしろ、自営業者の減少から、最近は、「会社に守ってもらえるサラリーマンになることを望んだ」人が多いという「寄らば大樹的」な社会の方向感を導き出しているのは見事。
最近、頼れるものがほしくて、就活では、大企業正社員志向、家庭では、大企業正社員の専業主婦志向が高まっていると言うが、同じ方向感と見た。

完結?じゃないよね? 2010-04-28
いままでの単行本と終わり方が違うから 「まさかこれで完結なのか?」と思ったら次号の予約が出てたのでまだ続くみたい。
(今までは話の途中でCM入りって感じで終わってたのに、話が一区切りついた時点で今回は終わってる)
だんだん海老沢さんの登場回数が少なくなって桜木や卒業生の登場が多くなるのは
「ドラゴン桜」や「マネーの拳」でやり残してたことをやるためか?
テレビドラマ版からの逆輸入と思われる話もあるけど、どう落ちつかせるのか。
話広げすぎて失敗しなきゃいいけどね
海老沢風に言うなら「失敗しちゃえ(屮゜Д゜)屮」か?

さすが。 2010-04-24
さすが三田さん。
しっかり取材してから書いています。
特に「分母に気をつけろ」というのは、新しい視点でした。
確かに大学生の数は、いっきに増えすぎだな。 100万人しか、子どもが生まれないのに大学生の枠が50万人とは・・・。
それに対し、求人数は38万人。 そりゃ就職氷河期に見えますよ。
表面上は・・・。

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エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(13) (モーニングKC) |三田 紀房

エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(13) (モーニングKC)エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(13) (モーニングKC)
三田 紀房
講談社 刊
発売日 2010-05-21
オススメ度:★★★★




2つのテーマを扱っている 2010-10-02
 2つのテーマを扱っている、土地神話の崩壊と医療の崩壊である。
土地神話も崩壊しているのに、今でも、家賃を支払い続けるぐらいなら、資産が残る持ち家・マンションを買う方がいいという判断は本当に妥当かという問題提起であるが、現時点では、読むまでもなく結論は自明であろう。 家も車も買った瞬間に値段が下がり、付随する出費や税金に押しつぶされるのが関の山であろう。
しかし、現実には、家を買ってローンを地道に返していくという生活が、むしろ堅実なものと見られているが、実は、少ない元本で信用取引をしているようなリスクの高いものだとの見立てはおもしろい。
むしろ、「医療崩壊」が個人では対応できないので重要な問題であると感じる。本巻ではその問題が現実生活に与える影響を正面から取り上げている。

 本巻で本田さんに語らせているのは、医療過疎が都会でも起こるということだ。人口に対して医師数が少ない千葉と埼玉が厳しいそうだ。
 最近の厚労省の調査でも、「勤務医数の地域差2倍」という結果が出たようだ。多いのが高知、徳島、少ないのが埼玉、三重だそうだ。

 なお、巻末に、脈絡は不明だが、「現役官僚の言い分」として、本音ベースの話が出ている。おもしろいと感じたのは、

 ・官僚批判の一部が正しいことは認めるが、事実誤認や、陰謀史観に偏ったものも多い

 ・官僚は批判されるが、反論の機会は与えられていない

 ・利権の動く政治的な仕事は、官僚はプロとして無力感を感じながらやっている

 ・天下りの話は、自分の人生設計に関わる話であるし、自分でコントロールしている話でないので、突き上げて改革というわけにいかない

 ・ジャーナリズムが弱い。時事ニュースに明け暮れて、調査分析が浅い(確かに第一報だけのニュースがどれだけ多いか)

 ・元米財務長官のウィリアム・サイモンは「悪い政治家をワシントンへ送り出すのは、投票しない善良な市民たちだ」(確かに本質はそこにあるのかも)


匿名官僚のコラム 2010-06-26
巻末に、匿名官僚による(おそらく30歳前後の方の)投稿コラムがあり、 それがとても興味深い内容となっています。
官僚の意見をダイレクトに聞く機会があまりないので、 楽しく読ませて頂きました。
日本の大きな問題の一つに、ジャーナリズムの未成熟を あげておられましたが、まったく同感です。

こういった機会を官僚に与えるのもとても大事な事です。 講談社、及び作者の三田さんに賞賛の声を送りたいです。
漫画自体の内容もとても面白いです。前巻より見出がありました。 特に、リスクの考え方は共感するものがあります。
自己責任社会である現代において、本当のリスク回避は、 自己のポリシーを信じる事であると感じています。
実際、私の友人においても、リスクの高そうな芸術の分野に 飛び込んだ人たちがいますが、強い信念の元に次々に結果を出しています。
世の中のもやもや神話なんて「くそくらえ」ですね。


ちゃんちゃんこ 2010-06-24
ストーリーはいつも通りの感じです。
普段オシャレな服着てる井野さんが部屋の中でちゃんちゃんこ着てます。
今までもですが井野さんの部屋は結構汚く、良く言えば細かい事は気にしない、悪く言えばガサツな部分が部屋の状況から読み取れておもしろいです。


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エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(14) <完> (モーニングKC) |三田 紀房

エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(14) <完> (モーニングKC)エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(14) <完> (モーニングKC)
三田 紀房
講談社 刊
発売日 2010-08-23
オススメ度:★★




『社会人のドラゴン桜』最終章 2010-09-23
 『受験』をテーマに、大学受験、就職活動、転職と描いてきた作者の『転職編』最終巻。

 『ドラゴン桜』で教師をしていた井野真々子が転職代理人に転職し多くの人の転職を扱ってきたが、今再び転職の誘いが……という巻

 当初、転職という『大人の受験』に対するノウハウものとして始まった当作だが、東大や一流企業という【正解】が明確だった前作らとは異なり、いったんのゴールから変化を求めていく転職には読者にわかりやすいドラマのゴールが設定できず、中盤から転職代理人も転職していくという方向にスイッチ、井野自身のゴールを探していくという形にならざるを得なかった。
それは結局ジュブナイルのフォーマットで済む少年漫画の枠組みで連載していた『ドラゴン桜』と、青年誌の連載の違いといった面も浮き彫りにし、極論を断言してまとめるという作風の着地点としては消化不良だったと思う。
 とはいえ、人が知りたいと思いつつ情報の少ない『転職』を受験に見立てる着眼点や、個々の事例に対するくだけた紹介の上手さ、一話に一キャッチフレーズといった構成の安定感はさすが。誌面連載としては十分楽しめた。

 まとめ読みするならば買いだが、長らく待たされてぽんとこの最終巻を読むというのは少々辛い。そんな感じの最終刊。

ビジネス本バブル崩壊に伴いパワーダウン 2010-08-25
完結した。最初は、コミックの形式ながら、ビジネスマンの働き方、仕事術といったところを学べるいい本だと思って読んでいたが、だんだん、話が大きくなって、日本を変えるとか、方向性が変わってきた。
もちろん、それはそれで大切な事なんだろうけど、どうも自分には合わない。

また、連載当初は、ビジネス本ブーム、特に20代、30代のビジネスマンの自己啓発的な本の流行もあり、それに乗っかった感じだったんだけど、ビジネス本バブル崩壊に伴い、このコミックも変化していったような気がする。
農業改革や今巻で取り上げられている医療改革(必ずしも著者が言うように医療の自由化はいいことばかりではないと思うけど)は、重要だと思うけど、読んでもあまり面白くない。そういうところに、読者のニーズはないのではないか。「日本支配計画」よりも、まずは自分の成功ってところかしら。

「夢を語るということはドン・キホーテになることです」って言葉があるけど、ドン・キホーテの結末って悲惨なことになるんじゃなかったっけ?
それが夢を語るために必要なのかな。


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エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(10) (モーニングKC)

エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(10) (モーニングKC)エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(10) (モーニングKC)
三田 紀房
講談社 刊
発売日 2010-01-22




農業がブームだがどうなんだろう 2010-02-23
 最近、「農業」が一種のブームであると感じる。本巻も農業がテーマである。

 昔、産業革命のことを書いた本に、農業と工業は生産性が20倍違うので、農業から人がはき出されて、都市に向かったというような内容が書いてあった。

 数百年の時を経て、農業と工業(あるいは商業)との生産性の格差が縮まったのであろうか?

 いみじくも本巻の主人公の中谷社長の目指すのは、「農業に産業革命を起こすこと」である。

 生産性の観点から見れば、確かに都市型の園芸農業や高付加価値の食品については未来があるように思うが、本巻が志向する在来型の農業についてはどうだろうと思っている。


 しかし、農業を巡る課題についての指摘はそうだなぁと思う話が多い。

 例えば、「農業はビジネスチャンス」であるという。それは、玄人と称する人が、昔ながらの方法で生産をしているケースが多いので、素人が新しい視点で技術革新する余地が大きいことを意味している。

 また、農業には「責任」という言葉が欠落しているという。つまり、何事も「天気のせい」、「国の農業政策のせい」であり、失敗を成功に繋げる好循環も、農業の担い手が家族という単位であるがため、あるいは、工夫をしなくても何とかなる制度のためにうまくいっていないという。

 この辺のうさんくささは、「偽装農家」(神門善久著)でも何となく感じられたところである。


 あと、「日本人の若い奴らはやっぱり・・ダメなんです」という言葉も厳しい。確かに今の時代だからこそ、「辛抱して頑張る」ことも大事という教育が必要なのかもしれない。

 最後に藤沢数希氏のインタビュー記事がある。同氏のブログ(金融日記)はおもしろくて読んでいるが、ここでの話もおもしろい。

今回は・・・。 2010-01-24
この巻では、ハッとさせられることが正直少ない。

副題に「暴く、農業の嘘を!」とあるが、

ただ「農業は素人にはできないと思いこんでいないか」というものである。

全巻読んでいるだけに、新たな視点が得られると思っていたが、残念である。

前回の9が出てから、1ヶ月での発刊で、厳しいことを言わせてもらえば、急ごしらえの突貫号である。

農業ベンチャーってありかも。 2010-01-22
長谷川京子を主人公としたドラマももうすぐ始まるが、そのドラマ化のせいか、単行本化のペースが速くなった気がする。


内容は、転職を希望する経理マンに農業ベンチャー企業への転職を勧めるというところから始まり、その農業ベンチャーの試みについて、かなり紙幅を割いて記述している。

この農業ベンチャーがかなり面白い。なるほど、今の日本の農業の現状は、ある人から見ればチャンスなのかもしれないなぁ。

視点を変えると見えてくるものが違う。勉強になる。

外国人労働者の移民政策については、必ずしも著者の言うとおりではないところもあるとは思うし、楽観的なような気もするが、しかし、そのビジョンには魅かれる。


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読書(ビジネス書・小説)
自己紹介:
ドラゴン桜・エンゼルバンクは非常に説得力ある話が満載です。三田先生の漫画を紹介することで今より挑戦する人たちのお役に立てればと思います。
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