小説 ドラゴン桜 メンタル超革命篇 (講談社文庫)里見 蘭
講談社 刊
発売日 2007-03-15
オススメ度:★★★★
完全にハマりました。 2009-10-15
第4巻は東大模試を受けるところから始まり、
センター試験の対策を中心に物語が展開しています。
受験のテクニックどうこうというより、
物語として楽しめました。
小説版独自の部分も多くなってきているようですが、
漫画版を最初の方しか読んだことがないので、
どの部分が独自の部分なのかはわかりませんでした。
違和感は全くないので、
著者の腕が良いのだと思います。
もっと実用的な情報も欲しかった気持ちもありますが、
全体としては、とても楽しませてもらいました。
評価としては星5つです。
段々、青春小説になって来た(- _- ;) 2008-11-06
第1巻からずっと読んできて、原作にないオリジナルストーリーの部分が増えてきたせいか、単に受験テクニックのネタ切れのせいなのか、「受験マニュアル本」から「青春小説」乃至「ビルドゥングス・ロマン」の風情を帯びてきた。
大沢君⇔水野直美←矢島勇介に加え、大沢君の幼馴染=二ノ宮波瑠奈まで絡む恋愛感情描写。数学教師=高原浩之のメル友=エリカとの交信から明らかになる、彼の意外な引きこもり体験。巻末近くに再度語られる、桜木の青春苦節時代(ここは結構泣かせる)。
その分、受験テクニックはセンター国語&英語の傾向と対策のみ。もはや、人生励まし系のスピリチュアル本と割り切って読んだ方が良いのかも知れない。
相変わらず文章はこなれて自然な口語体で非常に読みやすい。
傍線や折り目が一杯になった 2007-05-23
★5つ
原作がコミックなのに、読みながらこんなにもページの端を折ってみたり傍線を引いてみたりする箇所があるとは驚きです。
この作品が受験生のみならず社会人にも人気があるというのが、うなづけます。
今回は小説シリーズの第4巻になるわけですが、第1巻の桜木の言葉に大きく衝撃を受けた私としては第2巻、第3巻は少し物足りなく感じられました。
小説の著者の里見蘭氏にも迷いがあるように感じられたせいもあると思いますが、読後に残るものが少なく、残念な感想を持っていました。
しかしこの第4弾では、第1弾を読んだときのようなインパクトを再び覚えました。
カリスマ教師たちの教える受験テクニックが、
テストに合格するためだけに勉強するつまらない人間を作るためのものではないのではないか
と思えるような期待が見え始めてきて、第2巻、第3巻で拡散し始めたストーリーが、全体的な統合性を帯びてきたような気がします。
気が早いですが第5巻に大いに期待します。
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