銀のアンカー 5―内定請負漫画!! (ジャンプコミックスデラックス)三田 紀房 /関 達也
集英社 刊
発売日 2008-10-03
オススメ度:★★★★
この本のお陰で内定を頂きました。 2009-10-01
某パチンコ店と大手引っ越しセンターなんですけどね。
社会や就職、企業についての基礎を学ぶ上で、これほど面白く、わかりやすい物は有りません。
実際に、私の友人に推奨したところ、「大変素晴らしい!」「早く続きが読みたい!」と絶賛されました(笑)。
是非皆さんも、本書を片手に、就活に精を出して下さい。
「人生は一社目ですべてが決まる!」 2009-02-21
この巻では、学生に対し、
「大手企業へ行け!」
と元カリスマヘッドハンター白川義彦が就活指南をする。
「人生は一社目ですべてが決まる!」
っていうフレーズが印象的であった。
シンプルだけど、核心をついている。
多くの人にとって、最初に就職する会社で人生のかなりの部分が決まってしまう。
それは、社会人になった今でも実感できる。
業界上位から業界下位への転職は容易だろうが、逆は非常に難しい。
同じ業界でも扱っている仕事の質が、会社の規模に応じてかなり違ってくるからだ。
たとえば、地方銀行だと世界各国に工場を持っているような企業を融資するのはまれだ。取引先は、地元に根を張るドメスティックな中小企業が中心である。
一方、都銀だと、グローバルな展開をしている大企業にバンバン融資する。
これだけ業務内容が違うと、同じ銀行でも必要とされるスキルがかなり違ってくるはず。
少なくとも、地方銀行でバリバリ働けても、都銀の即戦力としては難しいのではないだろうか。
大きなキャリアアップってのは、超難関資格試験合格や有力者との縁など、よほどの飛び道具が無いと難しい。
だから最初の一歩が肝心。
そういえば、カルロス・ゴーン社長も「大切なのは、最初の一歩です」ってなことを言っていたな。
がんばれ就活生!
なるほどと頷かされる 2008-11-24
最近いろいろな本を読んで考えたことと方向感は一致している。
就活については、本巻がとりあえずの集大成ではなかろうか。
皆が大企業に就職を希望する風潮に反発する田中の態度を見て、白川は「正しい情報から背を向けて意見を言うことは、誰かが話した一見もっともらしい一般論をそのまま口にしているだけ」と諭す。
転職について、「エンゼルバンク」の海老沢が登場して語る。
「(転職においては)企業は、その人の付加価値(経験、人脈)が欲しい。この結果、大企業にいた人の相場は高く、中小企業にいた人は低い」
「結果として中小企業から大企業への就職はあり得ない。ステップアップなんてそんなものはない」
「新卒採用は「経験」でなく「可能性」で採る」、「人生は1社目ですべてが決まる」
白川は、大企業への就職について、
「小さな会社が自分の意思で仕事をしているというのは大間違い。小さな会社も大企業の歯車の一つといえる」
「大企業は社員にとって居心地がいい。会社は社員に利益を還元するシステムを整備したから。(一方)歴史の浅い企業は、創業者一族が会社の利益を操っている場合が多い」
「(貧困が貧困を生む)スパイラルに落ちてはならない。落ちない方法はただ一つ、レールに乗ること。乗ったら絶対降りないこと。レールが敷かれていることほど恵まれて幸せなものはないのだ」
今後、どうやら「ドラゴン桜」の桜木が登場してきそう。今後のストーリーは、大学の立て直しとかそういう方向に行くのだろうか?
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