エンゼルバンク 8―ドラゴン桜外伝 (モーニングKC)
三田 紀房
講談社 刊
発売日 2009-10-23
オススメ度:★★★★
よかった 2009-10-29
「銀のアンカー」や「マネーの拳」などが終了するなど、三田さんの愛読者としては今作はどうなるかと不安があった。
しかし杞憂に終わる。
エンゼルバンクは本作で終わりでない。 よかった。
今回で感心したのは、年功序列に関することだ。
年功序列は、目の前にニンジンをぶら下げてできるだけ長時間全力で走らせる制度と言い切っているところだ。
いつもながら読み応えがあった。
言っていることは正しいと思うが、実際に行うのは難しい 2009-10-24
毎回、新鮮な驚きがあるこのコミック。今回も組織の人数の上限の「150人の法則」とか実際に役に立ちそうなこともある。
自分の会社を「ウチの会社」と呼ぶか「この会社」で呼ぶかでリーダーとなりうるかどうかを判断するというのも、分かる気がする。たしかに当事者意識を持っているかどうかは重要だと思う。でも、この点については注意が必要か。「ウチの会社」は特別で、他の会社とは違うなんて思っている人がウチの会社には多い。愛社精神のたまものなのかもしれないけど、実は井の中の蛙で大海を知らない人が多い。そういう人がリーダーだと、自分の会社の欠点を客観視できない。なので、一概に「ウチの会社」がいいとは思えないが...
今後の仕事は一人の天才がプロジェクトを動かすようになるというのも、そのとおりだと思う。自分がその「天才」だとは思わないが、ウチのような自治体でもプロジェクト型の仕事が増えていて、それに携わっていると、従来のように、みんなで一致団結して頑張りましょう、というやり方では、迅速な意思決定もできず、プロジェクトがうまく行かないということがよく分かる。
しかし、プロジェクト型の仕事の重要性を組織の経営層が理解していない場合は悲惨だ。従来の上意下達、みんなで決めよう、自分は責任をとらないけどといった進め方では、この「天才」はつぶされてしまうだろう。
このコミックで言っていることは正しいと思うが、実際にウチの組織で実行するには厳しいなぁ。
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