ドラゴン桜 (11) (モーニングKC (1475))三田 紀房
講談社 刊
発売日 2005-12-22
オススメ度:★★★★
巻の中途にある、識者が語るエッセンス 2008-02-01
ドラゴン桜を読んでいて、ためになると思うのは、
ストーリーのみならず、巻の中途にある識者が本のエッセンスを語るところである。
これを読むだけでも、500円の価値はあろうというもの。
例えばこの巻では、文芸春秋の本を、講談社が取り上げ紹介している。
ライバル社であろうが、いい物はいいという姿勢に好感が持てる。
試験を行う意味。出題者の意図。 2007-05-10
東大模試編。
問題をよく読んで出題者と会話しながら出題者の意図を把握しろ。出題者は「解いて下さい」と言っているはずだ。出題者が求めているモノが分かれば、自ずと問題の意味は見えてくる。なるほど。単なる点数合わせではなく、受験者の能力を正確に測るためにいろいろ試行錯誤して問題を作っている人は、この気持ちがよく分かるでしょうね。試験を行う本来の意味を考えれば分かること。試験は実施する側の欲しい人材にだけいい点を取ってもらえるように考え抜かれて作られているはずだ。
現代文の問題では通常、答えを統一するため、考えることよりも捜すことを求めているというのは、言われてみればそうか、と思った。また、「なぜなら」や「というのは」だけでなく、「〜のである」も理由を示しているというのは勉強になった。
さらにこの巻では、勉強以外にもタメになる知識が。例えばよく遊びよく学べ。遊ぶ時も完全には頭のスイッチを切らず頭を使うようにしろ。文を書くときに一文2義を心掛けろ。いずれも素晴らしい。また巻末では、桜木が会話術まで伝授してくれる。会話を盛り上げるには、「YES/NO」で答えられるクローズ型ではなく「5W1H」のオープン型の質問がいいという。Whyについては「なぜ〜したの?」だと非難めいた表現になり易いので、「なぜ〜するんですか?」のように未来についての質問がいいとか。これも、言われてみれば、仕事では必然的にクローズ型の質問が多くなるから、プライベートでもクローズ型で質問してしまっているかも。桜木に言われ、気をつけねば、と思いました。
あと、東大は知識を持っている人よりも答えの導き方を知っている人を求めている、というのは驚きだった。頭でっかちの知識馬鹿というイメージだったけど、180度違うんですね。だったら、東大も捨てたもんじゃないな。
本当の自由とは自分のルールで生きること 2006-08-25
高校時代、部活をやっている子や学校帰りにバンド活動をしたりゲーセンに通ったりしている子の方が成績が良く、彼らはいつ勉強しているのだろうと不思議に思っていました。
でも、この巻を読んでその答えが出ました。彼らは「大切な自分の時間」を守り抜くために、要領良くメリハリをつけて頑張っていたのでしょう。
自分は器用なタイプではないので、要領のいい人をうらやましいと思う反面、「自分の方が努力しているのだ」などと自分を慰めてきましたが、最近はやはり要領の良さとメリハリは大切だと実感しています。
ちなみに、「出題者や作者の気持ちを感じ取る」「心の中で音読をする」という方法は、資格試験でもとても役立ちました。
また、「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」の違いを知ることは英会話の上達にも役立つと思います。
さらに詳しい情報はコチラ≫[0回]
PR
COMMENT