ドラゴン桜 (13) (モーニングKC (1515))三田 紀房
講談社 刊
発売日 2006-05-23
オススメ度:★★★★★
歴史はさかのぼれに同意します。 2008-02-02
高校時代からずっと思っていたこと「歴史をさかのぼって学ぶ」
をずばり言ってくれたので溜飲が下がる。
マンガにも描かれているように、
歴史とは、人間の行いの軌跡である。
したがって、そこには当然感情が入る。
つまり「動機」ですね。
動機がわからずに、現象だけを見ていくと歴史は面白くない、
ただの暗記物になってしまう。
ところが、「動機」を調べるとこれ以上面白い科目はない。
これから歴史を学ぼうとする人は、「動機」を考える癖を
つけると、頭にスイスイはいっていきます。
信じたくないことを知る。 2007-05-11
この巻では、世界史、数学、現代語のセンター試験受験テクニックが紹介されている。
世界史の「歴史は現代から遡れ」は非常に有効だ。授業も、この流れでやってくれた方が分かりやすいのに。2つ目の「試験に出るところだけやれ」というのは暗記科目の基本ですね。そして、面白いのが「感情を推測せよ」というやつ。こういう工夫が記憶の焼き付けを助けてくれる。
数学のテクニックは、受験生必見。
しかし私が特に気に入ったのが、現代語の授業。間違った選択肢の作り方「反対」「すりかえ」「言いすぎ(「必ず」「常に」「だけ」等)」「不足」「勝手なことを言う」は、初めて知った。これは他の試験でも応用がききそうだ。ありがたい。
また「回答に主観を加えるな」とは素晴らしい。これぞ国語力の基本。妙な先入観にとらわれず、他人の意見を、あるがままに受け入れる。真実を正確にとらえる力をつけるためには重要なことだ。考えるのは、その後にやるべきこと。まずは情報を正確に把握しなければいけない。我々は無意識に信じたくないことを無視してしまったり避けてしまったり歪めてしまったりする。しかし信じたくないことを知ることこそ、有益なことなのだ。自分が正しいと信じていたことが間違っていたと知ることほどの成長はない。軍国主義だった日本が平和主義に変わったように。他の国も成長してもらいたいものだ。
桜木の「基準は学力だけであるべきだ」というのも納得。基準があれば、競争が生まれ、競争が生まれれば、他人よりも上達しようと工夫する。そして、この工夫こそ、オリジナリティ。全ての分野で尊ばれるもの。何か1つを極めようと努力すれば、必ずその過程で、多くのことを学ぶことになる。そして、数値で結果を出せるという点は、評価基準として重要な要素。スポーツの世界も、数値で結果が出ると、己の実力が本人にも他人にも分かりやすいもんね。自分をごまかせないから、結果を受け入れることができる。自分を成長させることは、まず自分の実力を知ることから始まる。
この巻はいい!
社会人になっても大切なこと 2006-08-26
センター試験の攻略法や、ジグソーパズルで表すセンター数学と東大二次数学の違いなど、受験攻略法の部分は他の巻と同じく「なるほどな」と考えさせられる内容でおもしろかったです。
しかし、このマンガには社会で生きていく上で大切なこともたくさん書かれています。
「人は自分の持つ知識だけで考えがちだが、独りよがりになってしまうと鍵となる情報がつかめず全体が見えてこないので客観性を持つことが大事」
「感情で物事を処理すると真実は何も見えない。真実が見えなければ絶対に損をする」
などは、ちょうど最近実感していたところだったので、本当にそうだと納得しました。
受験なんて意味がないと考えていた時期もありましたが、人格を高めたり、集中力を養ったりする上でも役立つものなのですね。
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