ドラゴン桜 (3) (モーニングKC (948))三田 紀房
講談社 刊
発売日 2004-04-23
オススメ度:★★★★
教師たる上での責任 2009-10-08
この漫画の面白いところは、子供だけではなく、教師の問題性についても追求しているところだ。
主人公の桜木は、龍山高校の教師達が改革後の高校教師に適任であるかをチェックするために、「学校」というテーマを題材とした論文テストを行う。ところが採点の際、桜木は先生達の論文の論題を見ただけで不合格と判定する。
文句を言う教師達に対し、「一行目を見ればすぐわかる。すなわちあんた達の問いかけがダメだ」と主張する。その時に付けられていた論文の論題は、こういうものであった。
「理想の教育とは」「教師は学校で何をすべきか」
なるほど、これでは教師として三流と言われても仕方がない。もしこの論題に対して答えが完璧であれば、教育問題に悩むことも、学校が壊滅状態になることもない。論文の中身については触れられていないが、よくある理想論を紙の上に記しただけの空っぽな論文であるということは容易に想像できる。
本来このようなことは、最低でも大学時代には身につけていなくてはならないことだ。教育問題に積極的に取り組もうという姿勢は良くても、自分本位の考えでは説得力がなく、結局空回りしてしまうだけである。教育問題とは現場の中だけに収まる物ではなく、一般社会と照らし合わせて考えてゆかねばならぬ物だ。
テストをしている最中、教師達の中には「自分の教科に関する事じゃないとなると……困ったな」と考えている者もいた。この人は教師というより、塾講師に向いているかもしれない。単なる教科オタクになってしまっており、学校の改善に積極的に取り組もうという姿勢が感じられない。
実際、職が安定しているというメリットに甘んじて教師になる者も少なくない。だが、教師になる以上は、当然求められる責任がある。それをじっくり考えることのないまま教師になってしまうという人は哀しい。
教師の質の低下も、現在深刻な問題となっている。そういった点にも警鐘を鳴らそうとしている点は、実に面白い。
東大新聞とは恐れ入った 2008-01-25
東大新聞を読むということを私の欲しい資格に置き換えると・・・
という視点で読ませてもらった。
一生の半分をなんとなく流されて生きてきたわけだが、
このまま負け続けないためにも
がんばろうという気力をもらえる良書である。
東大は夢があるけど、現実路線ならば、、、 2007-11-15
>>偏差値30代の落ちこぼれ高校から1年で東大合格者を出し、学校再生を図るという漫画の第3弾。
1巻から3巻まで読みましたが、もっと現実を狙った漫画の方が良いかと思います。
東大では無く、無名大学でいいから入ろう、それで普通の会社員になろう。
の方が身近に感じると思います。
そこそこの進学校の高校ですら5人と東大には入ってないと思います。
三流大学に頑張って入る方が現実的。
教師が元暴走族の弁護士ってのも凄く漫画チックな部分。
この2点が残念。
これは完全に教育漫画。小学校の図書室に置いても良いだろう。
絵が下手。顔が小さく、体が大きすぎる。
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