ドラゴン桜 17 (モーニングKC)三田 紀房
講談社 刊
発売日 2007-01-23
オススメ度:★★★★
一喜一憂しないように 2008-02-03
矢島の父母と桜木の会話は、親として重要である。
愚息は誰のために勉強しているか。
自分のためとは信じたいが、親のためというのも多分にあるように思う。
中学受験するわが子をつぶさないために、
一喜一憂しないを肝に銘じよう。
でも、ついついよかったら誉めるし、悪かったら・・・なんだよなぁ。
父親は大仏のように、母親は観音様のように。 2007-05-13
この巻では、受験生を抱える親のあり方が学べる。
「子供の成功を望まない親がどこにいる!」と我が子に過度のプレッシャーを与える親の正体は、実は「周りの人に子供を自慢したい」だけの親だったりする。すぐに成功しなくてもいいじゃない。子供の頑張りは将来にきっと成功の糧になる。結果を求めず努力や過程だけを認めてやることのできる人間は親だけしかいない。真実を語る素晴らしい台詞に打ちのめされた。
激励するだけが能じゃない。子供の状態をしっかり把握して不足しているものを補うことが重要。頑張りすぎているときには息抜きをさせ、悩んでいるときには相談相手になる。親は手柄を欲しがってはいけない。必要がなければ何もしない方がいい。父親は大仏のように動じず母親は観音様のように微笑みを浮かべる。過度の干渉を止め、環境作りやサポートの裏方に徹する。寂しくても子供の独り立ちは親にとっての喜びであるべき。「親のため」ではなく「自分のため」に勉強する子供を誇らしげに眺めるべきなのだ。彼らはいずれ「社会のため」に何かを成してくれるだろう。
あと、予言や思い込みがそれを実現させてくれるというのも結構よかったなぁ。予言は自分や他人を引っ張って成功に導いてくれる。洗脳ってやつも、使いようで役に立つということですね。また、期限の決められた仕事をする上では、材料を選択して集める時期と、集めた材料を活用する時期と、をしっかり分けることが重要だ。その意味で、参考書選びの勝負は見事だったなぁ。さらにこの一件で、ものを教える立場にある人が絶対に覚えておいた方がいいことに気付いた。学校では、教える側の人があれもやれこれもやれと己の教師としての能力の未熟さを生徒に負担させているケースが多い。しかし、受験生は不安からあれもこれもと詰め込もうとするから、本当は教える側がそれはやらなくていいこれだけをやれと制止してあげなきゃいけない。そして、教師は問題を見てパターン化できなきゃいけない。生徒が苦手なパターンの問題をすぐに用意できるくらいじゃなきゃ、教育のプロとは呼べないな。
最後に、この巻での水野の急浮上は、見ているこっちまで嬉しくなった。頑張ったもんなぁ。努力したからこそ得られる喜び。負けることを恐れて初めから戦いに参加しない人は一生この喜びを体験することがないだろう。
自分で勉強する 2007-02-10
センターまで46日、東大2次まで81日。
この巻の重要なテーマは、ということ
東大合格をエサに勉強を始めた水野と矢島は、ごく自然に
自分から勉強するようになります。
弁護士桜木によると、この時期は、ひたすら、収穫することに
専念し、新たな問題に手を付けてはいけないと言います。
妻も、高校受験の最後に、過去にやった問題集の間違を
繰返し繰返し解いたことで、予想外の好成績が取れたと言います。
息子も、この方法に習って間違った問題をなんべんも
やらされたようですが、何回やっても同じ間違いを繰り返して
いるようでした。
弁護士桜木は、自分の意思で自発的に勉強を始めたものが
強いと断言します。
(ドラゴン桜17 参照)
また、この巻、桜木の言う受験生の親のありかたが参考になります。
親として身につまされる話題がさらりと
描かれていて参考になります。
さらに詳しい情報はコチラ≫[0回]
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