30過ぎたら利息で暮らせ! (講談社BIZ)
原尻 淳一
講談社 刊
発売日 2009-09-09
オススメ度:★★★★
新たな可能性の提示 2009-11-19
最近、普通のサラリーマンに追い風が吹いてますね。サラリーマンしながら副業したりマンガ描いたり本出したり講演したり。著者もそんなマルチキャリア、ハイブリッドワーキングで成功した人。
要は、30歳までにどこへ行っても誰にも負けない専門性を身につけて、その後は自分の専門性を元本としてマルチに展開していくことで、その専門性の利息で暮らしていけというはなし。
主人公は、子供のころから表現することが好きで、作文で賞をいくつももらい、休日には家で友達とカレーパーティーやっちゃい、数か月会ってなかったらいつの間にか彼女ができ、いつも師匠と理路整然と筋の通った会話しかしないような、リア充です。
テーマはゼネラリストよりスペシャリストを目指せということだが、その二項対立が正しいのかは疑問が残る。確かに、今の日本の会社では年功序列制が崩壊しゼネラリストが出世できるとは限らなくなった。ゼネラリストとしての生き方を否定はしないが、ゼネラリストの需要は確実に減ってきている。しかし、だからといって即スペシャリストの道に走れといわれても、不安に思う人は多いだろう。
それは、この本の中にも書いてあるが、「一般に人柄とコンピタンス(能力)が反比例するように感じてしまう」ことに原因がある。「スペシャリスト」といってしまうと、一般的には「ある特定の仕事に関しての専門性は高いが、他の仕事には使えない、人間性も低い人」というイメージが強いだろう。だから、この本は「ゼネラリスト」でも「スペシャリスト」でもなく「マルチキャリア」を目指すべきと言うべきだろう。
この本は「物語」の形式を取っているので、ある事象について深く掘り下げているわけではない。しかし、だからこそ1人の人間のサクセスストーリーを広く学ぶことで、多くの気づきが得られる。その意味でもこの本は「マルチ」である。
人によって優先順位は異なる。孫子を学んで合コンに活かした人の例があったが、孫子で学んだことを仕事で実践し、その結果を合コンにフィードバックするならば、それはリバース学習としてとても効果的であると思う。
マルチキャリアの目的はひとつではない。仕事で成功するだけが人生じゃない。それを教えてくれる一冊です。
一見難しいことが驚くほど簡潔明快に理解できる 2009-10-31
一見難しそうな、マーケティングの根幹やリバースエンジニアリング学習などが驚くほど簡潔かつ明快に書かれているので、マーケティングを全く知らなかった自分でも理解することが出来た。
基礎理論を簡潔に述べているので、とても記憶に残りやすい。マーケティングのみならず、社会人の入門書として是非とも読んで頂きたい一冊。
最も心に残ったのは、マーケティングをカレーライス作りに喩えた所。これは衝撃でした。多分一生忘れないでしょう。
とても素敵な一冊です。 2009-10-16
とてdもためになる1冊です。すぐにではありませんが、これを読んでおくと必ずためになるときが来ます。貴方も是非読んでくださいね。
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