ドラゴン桜 (6) (モーニングKC (1408))三田 紀房
講談社 刊
発売日 2005-01-21
オススメ度:★★★★
“教え合い”の精神を学ぶ。 2008-09-18
『ドラゴン桜』をドキドキしながら、学生、教師、学校や塾の経営者の方々も読まれていることでしょうね。
僕は14巻まで読んだのですが、その中で、この第6巻の52限目「北海道の面積」の教え合いの精神が印象的でした。
優秀な人たちは、教え合いの精神で溢れている。
自分だけのものにせずに、多くの人に伝える気持ちがある人が多いように思う。
教えることで、自分自身の記憶が増し、より深く理解することを助長する。
それが、お互いの知的好奇心と向上心を刺激し、結果として、成長を促す。
実用的な受験勉強の指南書である以上に、幅広い視点で学ぶことを教えてもらえます。
教える側に回ってわかること 2008-01-30
この巻では、水野と矢島が教える側に回るのだが、
実際、人に教えてはじめてわかることはたくさんある。
メリットとして、まず、自分の理解度がわかるということがあげられる。
これは非常に大事なことである。
また、どこでつまずきやすいかということもわかる。
学生の頃家庭教師をしていたのだが、英語の3単現のSを主語ではなく、
目的語で判断していた子がいて、愕然としていたことを思い出した。
人に教えて自分を高める。自分も他人も幸せになる。 2007-05-06
人に教えることは自分のタメになる。これは「分かったつもり」を無くす上で、絶対的に重要なことだ。そして、他人に教えたことがない人ほど、教えられた時に分かったフリをする。納得するまで質問しない。会社でも見かけるが、こういう人は成長しない。
試験についても、いかに試験を教育に利用するか、ということを、もっと教師は考えるべきだよなぁ、と思わせる。
試験前日の過ごし方のアドバイスもタメになる。睡眠が短期記憶を長期記憶に変えるとか、風呂よりも睡眠の方がリラックス効果が大きいとか、とにかく睡眠の重要さを思い知らされる。他にも、不安を打ち消すにはホットミルクがいいとか、1.5時間の倍数の睡眠時間がいいとか、何気なく科学的知識が織り込まれているところは「さすが!」としか言いようが無い。
あと、競争を肯定している点も良い。近年、「競争がいけない、いけない」って言われるけど、じゃあどうやって生徒を頑張らせるための動機付けをするの? ゲームだって対戦型とか楽しいじゃん、だからわざとレース形式で勉強してるんじゃないの? 競争したくないなんて、負けて傷つきたくない奴の言い訳だろ。人が真剣に競いたいと、おもくそ頑張ってるのに、「負けてもいいさ」といって手ぇ抜くやつなんてつまらないよ。
ライバル(好敵手)こそ、自分を高めてくれる真の友人なのになぁ。
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